安いと思ったら23mだった|トイレットペーパーは「長さ」で比べる
一人暮らしを始めて、日用品を自分で買わなければいけなくなったころの話です。もう20年くらい前になります。
いつものトイレットペーパーより安いものを見つけて、喜んで買いました。どちらも12ロール入りのダブルです。同じ12ロールなら、安い方を買えば得をしたつもりでいました。
すぐなくなって、交換ばかりしていた
使い始めてみると、とにかくすぐなくなります。少し前に替えたばかりなのに、もう交換しなければいけない。そんなことが続きました。
トイレットペーパーの交換は、1回なら大した手間ではありません。でも、新しいロールに替えて、残った芯を捨てて……と回数が増えると、地味に面倒です。
おかしいと思ってパッケージを見直すと、1ロールが23m。いつも買っていた方は27.5mでした。
ロールの数は同じ12ロールでも、1ロールの長さが違っていたのです。値段とロールの数だけを見て、長さを見ていませんでした。
そのときは1mあたりの値段を計算したわけではありません。ただ「同じ12ロールでも、こういうことがあるんだ」と気付いて、次からはいつもの方に戻しました。
12ロールで比べると54mの差
いまあらためて、1パックぶんの長さにしてみると、差がはっきりします。
| 1ロールの長さ | 12ロールの合計 | |
|---|---|---|
| いつもの方 | 27.5m | 330m |
| 安い方 | 23m | 276m |
同じ12ロールでも、安い方は54m短いことになります。いつもの方のほぼ2ロールぶんです。割合にすると、約16%短くなっています。
使う量が変わらなければ、いつもの方を5パック使う間に、安い方は約6パックが必要になる計算です。
交換の回数でいうと、いつもの方の1パックぶん(12ロール・330m)を使うのに、安い方では約14ロールが要ります。1パックごとに、交換も、捨てる芯も、2回ほど多くなるわけです。交換が多いと感じたのは、気のせいではありませんでした。
16%以上安くなければ、かえって割高
長さが約16%短いということは、値段も16%以上安くなければ、1mあたりではかえって高くなります。
当時の値段はもう覚えていないので、ここからは例えばの数字で計算してみます。いつもの方が500円、安い方が450円だったとすると、次のようになります。
| 12ロールの値段(例) | 1ロールあたり | 1mあたり | |
|---|---|---|---|
| いつもの方(27.5m) | 500円 | 約41.7円 | 約1.52円 |
| 安い方(23m) | 450円 | 37.5円 | 約1.63円 |
1パックでは50円安く、1ロールあたりでも安く見えます。それなのに、1mあたりでは安い方が高くなってしまいます。
この例だと、安い方が1mあたりで同じ値段になるのは約418円のとき。それより高ければ、いつもの方を買った方が得です。
値段と一緒に「長さ」を見る
この一件が、「安く見えても、量が違えば安いとは限らない」と気付いたきっかけでした。1ロールが短いと、1mあたりの値段だけでなく、交換の手間も増えます。
トイレットペーパーを比べるときは、次の3つを見ておくと安心です。
- ロールの数だけでなく、1ロールの長さも見る
- 値段を合計の長さで割って、1mあたりで比べる
- シングルとダブルは長さが大きく違うので、比べるのは同じ種類どうしにする
1mあたりの値段は、値段÷(ロールの数×1ロールの長さ)で出せます。ただ、売り場で何商品も計算していると、最初の商品がいくらだったかを忘れてしまいがちです。
コスパっとのトイレットペーパーの計算ページでは、値段・ロールの数・長さを入れるだけで、1mあたりの値段を並べて比べられます。「安い」と思ったときこそ、一度長さで比べてみてください。